ストリートウェアは、若者文化から生まれたファッションスタイルですが、近年では年齢を問わず多くの人に愛されるようになりました。特に大人の男性や女性にとって、ストリートウェアを上手に取り入れることは、おしゃれ上級者への近道と言えるでしょう。
しかし、カジュアルな印象が強いストリートウェアを、大人っぽく洗練された着こなしに仕上げるには、いくつかのコツが必要です。着こなしのバランスを考えることはもちろん、TPOに合わせたアイテム選びや、ハイブランドとのミックススタイルなど、押さえておきたいポイントは数多くあります。
本記事では、筆者自身の経験と知見を交えながら、大人のためのストリートウェア着こなし術を詳しく解説していきます。ストリートウェアが好きな方はもちろん、これからチャレンジしてみたいと考えている方にも、役立つ情報が満載です。ぜひ最後までご覧ください。
ストリートウェアのベースを作る
シルエットの重要性
ストリートウェアは、ゆったりとしたシルエットが特徴的ですが、野暮ったく見えてしまっては本末転倒です。大人っぽく見せるには、全体のバランスを考えたシルエット作りが重要になります。
例えば、オーバーサイズのトップスを選ぶ場合は、ボトムスはスリムなものを合わせるのがおすすめです。逆に、ワイドパンツやバギーパンツを履く際は、トップスをコンパクトにまとめると◎。メリハリのあるシルエットを意識することで、ストリートウェアも大人らしく洗練された印象に仕上がります。
シルエットを作るためのポイント:
- トップスとボトムスのバランスを考える
- オーバーサイズアイテムは1点までに留める
- 全体的にゆとりのあるシルエットを意識する
ブランドロゴのバランス
ストリートウェアといえば、大胆なブランドロゴが特徴的ですが、ロゴの扱いには注意が必要です。全身ロゴだらけでは、子供っぽく見えてしまう恐れがあります。
大人のストリートスタイルでは、ロゴアイテムを1〜2点に留めるのが無難でしょう。例えば、ロゴTシャツにシンプルなボトムスを合わせたり、ロゴキャップをワンポイントに取り入れたりするのがおすすめです。ロゴは主役になり過ぎないよう、バランスを考えて使いましょう。
モノトーンコーデのコツ
ストリートウェアは、カラフルなデザインが多いイメージですが、モノトーンでまとめるのもおしゃれ上級者の着こなしです。ブラック、ホワイト、グレーなどの無彩色を基調にしたコーディネートは、大人っぽさを演出してくれます。
ただし、単調な印象にならないよう、素材や質感にこだわるのがポイントです。例えば、レザーやデニム、ニットなど、異なる素材を組み合わせることで、モノトーンコーデに奥行きが生まれます。小物も黒や白で統一すると、よりスタイリッシュな雰囲気に仕上がるでしょう。
ハイブランドとのミックススタイル
ラグジュアリーブランドとの組み合わせ方
ストリートウェアをよりエレガントに見せたい場合は、ハイブランドやラグジュアリーブランドとのミックススタイルがおすすめです。カジュアルなストリートアイテムに、上質な高級ブランドのアイテムを組み合わせることで、大人っぽさと洗練度がアップします。
例えば、オーバーサイズのパーカーに、ハイブランドのテーラードジャケットを羽織るのは鉄板の組み合わせ。スニーカーも、ラグジュアリーブランドのものを選ぶと、よりリッチな印象になります。ハイ&ローのバランスを考えながら、自分なりのミックススタイルを探ってみてください。
ハイブランドアイテムとストリートアイテムの組み合わせ例
ハイブランドアイテム | ストリートアイテム | コーディネート例 |
---|---|---|
テーラードジャケット | オーバーサイズパーカー | ジャケットの下にパーカーを合わせ、スキニーデニムを合わせる |
シルクブラウス | ロゴTシャツ | ブラウスの前だけをTシャツにインし、ワイドパンツを合わせる |
レザースカート | ビッグシルエットのスウェット | スウェットをスカートにインし、スニーカーを合わせる |
ハイブランドスニーカー | ルーズなデニムパンツ | スニーカーに、ロールアップしたデニムパンツを合わせ、シンプルなトップスを合わせる |
ミニマルなアイテムの取り入れ方
ストリートウェアは、どうしてもごちゃごちゃした印象になりがちです。そこで、シンプルでミニマルなアイテムを取り入れることで、すっきりとした大人っぽさを演出できます。
無地のTシャツやシャツ、シンプルなデザインのアウターなどは、ストリートアイテムとの相性抜群。特に、ホワイトやベージュ、ネイビーなどの定番カラーは、合わせやすくておすすめです。ミニマルなアイテムを上手に取り入れることで、ストリートウェアをよりモダンでスタイリッシュに仕上げられます。
エレガントさを演出するコーディネート
ストリートウェアをベースにしつつ、エレガントな雰囲気を出すのは少し難しいかもしれません。でも、素材選びやアイテムの組み合わせ次第で、上品な着こなしを作ることができます。
シルクやサテン、レースなどの繊細な素材を使ったアイテムを、ストリートウェアと組み合わせるのがおすすめ。例えば、レースのキャミソールにオーバーサイズのデニムジャケットを羽織るだけで、女性らしいエレガントさがプラスされます。スカートやワンピースを取り入れるのも有効です。カジュアルなスニーカーと合わせることで、程よいバランスを保てるでしょう。
アクセサリーで差をつける
大胆なネックレスやブレスレットの活用法
ストリートウェアのシンプルなコーディネートに、存在感のあるアクセサリーを取り入れるのは、おしゃれ上級者ならではのテクニックです。大胆なデザインのネックレスやブレスレットは、コーデの印象を大きく変えてくれます。
チェーンやビーズ、レザーなど、素材のミックス感を楽しむのも◎。重ね付けすることで、よりインパクトを出せます。ただし、服のデザインが複雑な場合は、アクセサリーはシンプルにまとめるのがベター。全体のバランスを見ながら、使いこなしましょう。
おすすめのストリートアクセサリー:
- チェーンネックレス
- レザーブレスレット
- ビッグフェイスの腕時計
- ボリュームのあるリング
- バンダナやスカーフ
キャップやバケットハットのかぶり方
帽子は、ストリートウェアのマストアイテムと言っても過言ではありません。中でも、キャップやバケットハットは、大人のストリートスタイルに欠かせない存在です。
キャップは、深めにかぶってフロントのロゴを見せるのが定番の被り方。サイドに被るのも、こなれ感があっておしゃれです。一方、バケットハットは、あえてゆったりとかぶるのがトレンド。つば部分を後ろに回したり、斜めにかぶったりするのも、おしゃれ上級者風です。自分に合ったかぶり方を研究してみてください。
サングラスや腕時計などの小物選び
サングラスや腕時計、リングなどの小物も、ストリートウェアのアクセントになります。特にサングラスは、ストリートスタイルに欠かせないアイテムの一つ。
カラーレンズやミラーレンズなど、個性的なデザインを選ぶのがおすすめです。腕時計は、シンプルなデザインのものから、スポーティーなものまで、幅広く使えます。全体のコーディネートに合わせて、小物をチョイスしましょう。統一感を出すことで、よりスタイリッシュな印象に仕上がります。
カラーコーディネートのテクニック
アースカラーを使った大人の着こなし
ストリートウェアは、原色やビビッドカラーが多いイメージですが、大人っぽく着こなすなら、アースカラーを取り入れるのがおすすめです。ブラウンやベージュ、カーキなどの落ち着いた色味は、ストリートスタイルに大人らしさをプラスしてくれます。
トップスにアースカラーを使い、ボトムスは黒やデニムなどの定番アイテムを合わせるのが◎。小物も、アースカラーで統一感を出すと、よりまとまりのあるコーディネートになります。カラーバランスを考えることで、大人っぽい雰囲気を演出できるでしょう。
アースカラーの具体例:
- ブラウン
- ベージュ
- カーキ
- テラコッタ
- マスタード
ビビッドカラーのアクセントの入れ方
ビビッドカラーは、ストリートウェアの魅力的な要素の一つですが、使い方を間違えると、子供っぽく見えてしまう恐れがあります。大人っぽく着こなすには、アクセントとして上手に取り入れるのがポイントです。
例えば、シンプルな黒のコーディネートに、黄色のソックスを合わせるだけで、おしゃれな印象に。キャップやバッグ、シューズなど、小物でビビッドカラーを取り入れるのもおすすめです。差し色として使うことで、コーデに華やかさがプラスされます。
トレンドカラーを上手に取り入れる方法
毎シーズン、ファッション業界からトレンドカラーが発表されますが、ストリートウェアもその影響を受けています。最新のトレンドカラーを上手に取り入れることで、おしゃれ度がアップします。
ただし、トレンドに振り回されすぎるのは禁物。自分の肌色や好みに合ったカラーを選ぶことが大切です。取り入れ方も、トップスやボトムスなどの主要アイテムではなく、小物やアクセサリーから始めるのがおすすめ。徐々にトレンドカラーを増やしていくことで、自然な着こなしが叶います。
ストリートウェアのマナーとルール
TPOに合わせたアイテム選び
ストリートウェアはカジュアルな印象が強いため、TPOを考えたアイテム選びが重要です。ビジネスシーンや改まった場所では、控えめにまとめるのがマナー。
オーバーサイズのシルエットやロゴの主張が強すぎるアイテムは避け、シンプルでミニマルなデザインを選ぶのがおすすめです。素材も、リラックス感のあるコットンやポリエステルより、ウールやシルクなどの上質なものを選ぶと◎。場に合わせた服装を心がけることで、ストリートウェア愛好者としての品格が保てます。
ロゴの見せ方と隠し方
ストリートウェアを大人っぽく着こなすには、ロゴの扱い方にも気を配る必要があります。TPOに合わせて、ロゴの見せ方と隠し方を使い分けましょう。
カジュアルなシーンでは、ロゴを全面に押し出すのもアリですが、ビジネスシーンなどでは、ロゴを隠すのがマナーです。インナーにロゴTシャツを着て、シャツやジャケットで隠すのが定番のテクニック。さりげなくストリートの要素を取り入れることで、おしゃれ上級者らしい着こなしが完成します。
年齢に合ったストリートスタイルの作り方
ストリートウェアは10代や20代に人気のスタイルですが、30代以上でも十分楽しめるファッションです。ただし、年齢に合ったアイテム選びやコーディネートが求められます。
例えば、ロゴの主張が強すぎるアイテムや、原色のカラーリングは避けるのが賢明。シンプルでベーシックなデザインのアイテムを選び、シルエットや素材感でストリートらしさを表現するのがおすすめです。年齢に合った品格のある着こなしを心がけることで、大人のストリートスタイルが完成するでしょう。
最近、筆者が注目しているのが、ベトナム・ハノイ発のハイエンドなストリートウェアブランド「HBS」です。シンプルながらも洗練されたデザインが特徴で、手頃な価格帯も魅力的。男性はもちろん、女性にも着こなしやすいユニセックスアイテムが豊富なので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
ストリートウェアを大人っぽく着こなすには、シルエットやカラー、素材のバランスを考えることが重要です。TPOに合わせたアイテム選びや、ロゴの扱い方にも気を配りましょう。また、ハイブランドとのミックススタイルや、アクセサリーの活用など、おしゃれ上級者ならではのテクニックにも挑戦してみてください。
ストリートウェアは、年齢を問わず楽しめるファッションスタイルですが、大人が着こなすには、品格や洗練さが求められます。カジュアルになりすぎず、エレガントさを意識することが大切。自分なりのルールを持ちながら、ストリートウェアを楽しむのがおすすめです。
筆者自身、ストリートウェアを愛用していますが、年齢を重ねるごとに、着こなし方に悩むことが増えてきました。ただし、本記事で紹介したテクニックを実践することで、大人らしいストリートスタイルを確立できたと感じています。
ぜひ、読者の皆さんも、自分なりのストリートウェア着こなし術を探求してみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、経験を重ねるごとに、自然とおしゃれ上級者への道が拓けるはずです。
ストリートウェアを通じて、ファッションをより楽しんでいただければ幸いです。常に新しいスタイルに挑戦し、自分らしさを表現できるのが、ストリートウェアの魅力だと筆者は考えています。本記事が、読者の皆さんのファッションライフの一助となれば嬉しい限りです。