出会いアプリで気を付けなくてはならないのは、サクラです。
サクラとは「偽客」という当て字がつけられているように、利用や購入といった本来の目的ではなく、その本来の目的を達成させるためにわざと雰囲気を盛り上げたりする人間を示します。
出会いアプリにおいては「美人局」による課金被害が多く、会いたいのに相手にはその気はなく、それよりも会いたい側が利用するために支払っているお金が目当てで、返事を先延ばしにするやり口は増加しているのが現状です。
出会い系サイトのサクラは詐欺罪として問う事ができる
簡単に登録できるうえに操作も容易く、そのうえ不特定多数の人間がいるので数に困らない事が被害の減少を難しくさせています。
それどころか悪質な業種であれば、積極的にサクラを雇い、お金を巻き上げる事に関心を向けているのが厄介です。
本来であれば出会い系サイト規制法により、サクラは詐欺罪として問う事ができます。
実際に2015年2月に大阪府で、サクラを使って利用料をだまし取ったとしてサイトの運営者とその関係者、合計12人を逮捕した事件などがあります。
たとえバイトだと説明され、その気はなかったとしても詐欺グループの一員とみなされる可能性は高いです。
そうなったら最後、刑法第二百四十六条により、10年以下の懲役が下されます。
早めに弁護士と連絡すれば、減刑や執行猶予付きの判決、さらには不起訴処分が見込まれるものの、「グループの一員として働いた」と立証されたら罪は重くなる事も忘れてはいけないポイントです。
出会いアプリはサイトとして分類されていない
しかしこれらの事例は出会い系サイトに限った話で、Jメールなどの出会いアプリはサイトとして分類されておらず、よってアプリでサクラを行っても罪として取り上げる事は出来ません。
これは法整備がまだ進んでいないせいですが、悪質な業者たちはこの隙に荒稼ぎをしているわけです。
この悪質な業者たちが利用者を騙すために力を注ぐのは、外観もといサイトのテンプレートです。
あらゆる物事に当てはまりますが、人間は綺麗なものや状態を好みます。
初対面の人なら普段着で挨拶に来た人よりも、清潔感があるスーツ姿の人のほうが信頼感があり、本や服が乱雑に置いてある部屋よりも整然として片付けてある部屋のほうが好印象です。
この印象によるコントロールはサイトのテンプレートにも当てはまり、おまけに業者がこだわるなら少しアダルトにして、欲を刺激します。
勿論サクラが働きやすいようにするためのシステムの導入も大切ですが、何よりも稼げる場所をつくる事が優先です。
たったこれだけですが、このポイントに目がくらんで騙される人は後を絶ちません。
サクラの被害を受けない方法
男であれ女であれ、サクラの被害を受けない方法は用心深くある事に尽きます。
悪質な業者がこだわるポイントは先述した通りですが、いかにサイトを綺麗にしたところで評判と年齢確認、監視システム、そして会社の実態は誤魔化せません。
評判は文字通り、口コミやレビューを示しており、評判のチェックは現代における信頼の基準となっているので少しでも怪しいと思えば使うべきです。
年齢確認と監視システムはアプリの信頼性を見極めるポイントで、前者は未成年を性的被害から守るための配慮として、後者は利用者を守るためのシールドとして導入されています。
そして会社の実態とは運営会社の規模や情報を指しており、会社名が有名であればあるほど、信頼性は高いです。
逆に初めて耳にするうえに、電話番号や住所も記載されていない会社は信頼性はありません。
悪徳業者は足がつく事を恐れているため、地に足をつけなくてはならない電話番号や住所を嫌う傾向があります。
たとえそれで怪しまれても「一般人が通報するはずないだろう」と高を括っており、現に警察を動かすには事件が必要であるため、結果的に放置せざるを得ないです。
本気の出会いが期待できない事を意味している
とはいえシステム面や情報面からサクラ被害を被らないように動いた場合でも、絶対ではありません。
例えば有名な副業であるキャッシュバッカーもといメールレディを募集している場合もあり、サクラではないものの、もしもメールレディを募集をかけているようなアプリであれば、女性たちが副業のために働いている可能性があります。
それはすなわち本気の出会いが期待できない事を意味しているため、要注意です。
それから運よく恋愛ができる相手を見つけ出した場合でも、会って間もないうちに夜のデートは絶対にしない事を推奨します。
夜のデートは犯罪に巻き込まれる古典的なケースで、とんでもない事態になってしまう可能性を否定できないです。
百歩譲って相手が純粋に自分を求めた場合でも、それは「ワンナイトラブの相手だから」なのか、あるいは「これからの恋人候補だから」なのか、目的によって意味合いが違います。
まとめ
そのため相手の本心が分かるまでの間は、会う時間帯は日中で、可能なら付添人の同行を認めさせるべきです。
少なくとも1人で、また人気のない場所に連れていかれないように警戒しなくてはなりません。