⒈感染力が強いコロナウイルスへの懸念
新型コロナウイルスのニュースを見る度に不安な気持ちになってしまう、そんな方は多いのではないでしょうか。
感染がはじまったとされる中国の武漢では、日々感染者数が増加しているといいます。
一気に感染が広まってしまったため、医療現場がパンクした状態になり、対応が追いつかない状況だそうです。
武漢の医療水準は、日本とあまり変わらないレベルだと指摘する声があります。
それが事実だとしたら、流行が爆発的に広がった場合、日本国内でも病院が満員で診療が受けられない、といった状況になるかもしれません。
現在のところ、中国の武漢以外の地域では、軽症のまま治癒する方が多い傾向となっているようです。
重症化する人が少ないままであれば、病院のベッドが満員になるリスクはあまりないといえます。
しかしこれまでにない新しいウイルスですから、今後を予測するのが難しいという側面もあります。
何よりもまず感染しないよう、しっかりと予防対策をすることが大切だといえそうです。
⒉個人で出来る対策は行う
もっとも重要な対策方法として、手洗いが挙げられます。
ウイルスは口から入るだけでなく、目など粘膜に付着した場合でも、感染してしまうことがあるためです。
たとえばウイルスが付着した手指で目をこする、といったことでも感染する可能性があります。
マスクで対策をしていても、ウイルスが付いた手指で目や口に触ってしまうと、あまり意味がありません。
新型コロナウイルスは、脂質性の膜に包まれたような構造をしています。
このため手洗いや消毒によって膜を破壊すれば、効果的に感染対策ができるといわれています。
目や鼻など、顔の粘膜に触れやすい手指を清潔に保つことが、予防につながるでしょう。
手を洗う際には、手のひら側だけでなく手の甲や指の間まできちんと泡を行き渡らせて、洗浄することが大切です。
指先もしっかりと洗い、爪に汚れが残らないよう気をつける必要があります。
爪の内側に汚れが付着しないよう、短く切っておくとより安心です。
感染予防のためには、手首まで洗うことが推奨されています。
爪の先から手首まで、手を抜かずしっかりと洗浄しておくことが大切です。
⒊感染しても重症化しない為にも心がけておきたい事
医療用でない一般的なマスクでは、ウイルスをシャットアウトすることができない、とされています。
しかし飛沫感染をある程度予防したり、ウイルスを飛散させない効果などが期待できるでしょう。
人の多い場所などに行く際には、マスクも着用していたほうが安心かもしれません。
現在のところ、新型コロナウイルスに有効な抗ウイルス薬は存在していないといいます。
このため治療は対症療法となり、基本的には患者自身の抵抗力によって回復する、という形になるようです。
予防のため、そして重症化させないためには体力を付けておくこと、免疫力を高めておくことが重要だといえます。
病気への抵抗力を高めるためには、ストレスをためすぎないこと、バランスの良い食事を摂ることが大切です。
美容のためにダイエットをしている場合などは、一度中断したほうが良いかもしれません。
ウイルスの流行がおさまるまでは、カロリー制限について考えるよりも、栄養をしっかりと摂ることを優先したほうが良いでしょう。
新型コロナウイルスに感染した方の中には、発症せずにすむ人、軽症のまま治癒する人がいます。
体に抵抗力があれば、大きな健康被害を受けることなく治癒することが可能だといわれているのです。
体力があまりない方、高齢な方はとくに注意が必要だといえるでしょう。
若い方でも疲労がたまっていたり、体調不良な状態だと抵抗力が弱まってしまいます。
無理をせずに休息をとる、睡眠不足にならないよう生活サイクルを整えるといったことも大切かもしれません。
⒋国の対策では追い付かないウイルス対策
新型コロナウイルスへの対応は、国によってかなり違っています。
もっともはやく明確な対策を行ったのは、米国でしょう。
米国は入国禁止などの措置をすばやく行い、同時に中国に対し支援も提供しています。
日本の対応は後手に回っているという指摘もありますが、これは法律が影響しているようです。
米国と日本では、政府が持つ権限に大きな差があるのかもしれません。
武漢のニュースが広まるようになる前から、日本には中国からの旅行客が多く訪れていました。
ニュースになった時期にはもうウイルスが国内に入っていた、という可能性もあるでしょう。
ウイルスは目で見ることができませんから、すでに近くにあったとしても、それを確かめることはできません。
予防するためには、身近にウイルスがあると考えて、手洗いなどの対策をしっかり行っていくことが大切だといえます。
新型コロナウイルスは、ドアなどの取っ手に付着した後も数時間ほど生き続けるといわれています。
外ではなるべく直接ものに触らない、ものを触った手で顔に触れない、といったことを徹底していく必要があるでしょう。
公共施設や商業施設などには、消毒用アルコール等が備え付けられているところが増えてきました。
手洗いや消毒をこまめに行い、目に見えないウイルスから身を守りましょう。